「除電がしたい」とのことで来店していただき除電させていただきました。
車種はXSR900。
倒立フォークはアンダーブラケット(キャリパー取り付け部分)の処理によって除電の効果が出なかったり、少し出たり、ちゃんと出たりするので、それを見極める事が重要です。
XSRはアンダーブラケットがアルマイトされているタイプで、
アルマイトの場合は3割ほどしか通電(除電の)しない場合が多々あります。
アンダーブラケットが塗装の車種は大体が100%効力を発揮しますが、(中には0%のものもあります)アルマイトの場合は要注意です。
ですので、今回は除電ナットをバンドに溶接してインナーチューブに直接取り付けております。(日本で行っているのは現在当店だけになります)
インナーチューブに除電パーツを取り付けすると100%効力を発揮する代わりに、フルボトムした際に干渉するかどうかがポイントになりますが、フルボトムしても干渉しなさそうだったので、この装着方法になりました。
除電パーツをバンドタイプにすると、車体に取り付けできるシチュエーションがとても増えます。
正立タイプ・倒立タイプのフロントフォークやマフラー リアサスペンションなどどこでも取り付けをすることができます。
取り付けする際は金属本体の地金が出ていることが条件になりますが、柔軟に取り付けできるようになるので、当店はかねてから必要性を感じていました。
このタイプはインナーチューブに取り付けしても目立たないという利点はありますが、
外すにはバンドを破壊するしかないので、要注意です。
ほとんど目立たないのに、100%性能を発揮するのがポイントです。
個人的な感想ですが、この除電パーツが100%能力発動するとアフターマーケットから出ているサスペンション(20万円~30万円ほどする有名なもの)に匹敵するサスペンション作動性がノーマルサスペンションで出ます。(車種によると思いますが)
リアサスペンションにオーリンズやナイトロンを入れているお客様のノーマルフロントフォークを除電すると、大抵の人はリアサス同等の作動性になったと言います。
除電する前は「リアサスは良い仕事するけど、フロントがね。」と言っていた人がです。
作動性の問題でフロントフォークを丸々交換するか悩んでいる人は数千円のこのパーツを装着してみることを強くお勧めします。
今回はエンジンとマフラーとフロントフォークを除電しました。
どうやらお客様の期待以上だったようで、
「●スタートのトルクが違う
●吹け上りがシルキー
●中間トルクも違う
●排気音も違う
●フロントフォークはすごく仕事をする
●路面のうねりでもハンドルが取られなった
●剛性感も上がった気がする
●ハンドリングがどっしりとした」
と色々な感想を教えてくれました。
XSRはMT09と違いステンレスパーツが艶消しブラックに塗装されており、ねじ山等をタップでクリーニングしなければならない事もあり、マフラー上部にボルトを装着することができませんでした。
満足していただけたようで嬉しいです。除電の効果をぜひ楽しんでください。ご利用誠にありがとうございます。